宮城県でのめん羊屠畜状況(2025年度) 食肉衛生検査所の資料から

めん羊の屠畜

宮城県食肉衛生検査所の公開資料から2025年度の本県におけるめん羊の屠畜状況を確認しました。

資料はこちらから読めます⇨『事業概要』
是非原本をご確認ください。

本題の前に、屠畜に関わる現場の作業者及び事務の皆様、そして検査業務を行っている行政関係者の方に深く御礼を申し上げます。安全で美味しい県内産の畜産物を食べることのできるのは、皆様の日々の業務のおかげです。

宮城県でのめん羊の屠畜はすべて登米市にある宮城県食肉流通センターで行われています。宮城県には仙台市にも仙台市ミートプラントという屠畜場がありますが、こちらではここ10年以上めん羊は屠畜されていません。

まず、検査頭数≒屠畜頭数(屠畜前検査の結果屠畜不可になる場合もあります)は221頭で前年の223頭とほぼ同数でした。豚の249,584 頭と比較すると1,000分の1以下という極めて少ない数ですが、それでも2017年度にはわずか13頭だったことを考えると長期的には増加傾向にあると思います。
(2016年度~25年度:39、13、31、39、86、139、172、190、223、221頭)
221頭はすべて一般畜で、病畜の屠畜はありませんでした。

月別の屠畜数をみると最低が7月の8頭、最高が11月の23頭で年間を通して極端な変動はないようです。
(4月:17頭、5月: 12頭、6月: 21頭、7月: 8頭、8月: 22頭、9月 21頭、10月: 22頭、11月: 23頭、 12月:20頭、1月:20頭、2月: 18頭、3月: 17頭)

221頭のうち210頭は県内の羊で、11頭は岩手県から搬入されたものでした。豚の場合は約半数が県外から搬入されています。

屠畜後検査により全廃棄になったものはありませんでしたが、一部廃棄処分となった個体は53頭で、廃棄件数としては59件でした。 めん羊の屠畜頭数の約4分の1に相当するため、割合としてとても多いと感じましたが、豚の場合は一般畜でも全廃棄が213頭、一部廃棄は160,651頭だったので、畜産物の屠畜検査では一定数の廃棄が生じるものなのだと思います。

一部廃棄処分の原因は『炎症または炎症産物による汚染』、『変性又は萎縮 』によるものがほとんどでした。資料には病類別の詳細な集計も掲載されていましたが、特定の病類が多いというよりは全身の様々な部位で病変が見つかっているようでした。

最後にめん羊の屠畜費用についてです(2026年4月時点)。
屠畜検査手数料が100円、屠畜場使用料・解体料が3,608円(病畜の場合は4,708円)となっています。

資料からめん羊について読み取った情報は以上です。これを受けての個人的な感想を書きたいところですが、それはまた気が向いた時にします。

資料には記載されていませんが、実際には屠畜費用以外にも冷蔵保管料や特定危険部位の焼却処理料がかかり、肉のカット処理を希望する場合は除骨整形料やスライス料、包装資材や段ボール費用などが必要になると、以前関係者の方から伺いました。また、原皮や内蔵(舌・心臓・レバー) の引取は可能なようです。