【季節外繁殖】雄羊(単子)が生まれました。

季節外繁殖の処置をしたフライスランドが10月26日に自力で元気な雄単子を産みました。
今年から季節外繁殖を試していて、この羊は6月3日にチェビオットの種雄と交配しています。自力で分娩し母子とも健康ですが、繁殖処置の影響か夏の暑さの影響かとても小さな子羊(3.7kg)です。

子羊が生まれました

7月21日、分娩直後

7月21日に子羊(雌単子)が生まれました。この牧場にはいなかったサフォーク系の羊の特徴をもっています。
母羊は6月16日に導入した明け2歳のミックスで、妊娠はしていないと聞いていたのですが年が明けてから遅れて交配していたようです。
分娩、哺育は問題なかったのですが、通常とは異なり夏場の出産だったので生まれて2日間は何度か熱中症になりかけ、水をかけて体温を冷やしてやるなど気が抜けない状況でした。
今は母子とも体調は安定し少しほっとしています。
もともと母羊は痩せ気味で暑さで食欲も落ちていてしかも季節外れの初産という過酷な分娩でしたがよく頑張りました。まだ安心はできませんが元気な雌羊に育ってほしいです。

7月26日、生後5日目

4月21日に子羊が生まれました

父カラードミックス、母ロマノフスキーの子羊が生まれました。
3つ子でしたが最初の子は死産でした。
分娩予定日より5日以上遅れていたので心配でしたが、やはり残念な結果になりました。
生き残った雌2頭は今のところ元気です。
母のロマノフは既に3産目で前回の分娩から165日しか経っていません(めん羊の平均妊娠期間は147日)。

断尾について

断尾は動物の尾を意図的に切断する作業で豚や牛、一部の犬種などでも行われています。
めん羊の場合お尻周りを清潔に保つことで病気や虫を防ぎ、きれいな羊毛をとるため行います。断尾器という刃物を使う場合もありますがこの牧場では生後数日の子羊にゴムリングを装着します。ゴムリングをつけると血流が止まり壊死して2週間くらいでリングから先が脱落します。ゴムリングをつける箇所は牧場によって様々で付け根から完全に切断する羊飼いもいますが、ここでは関節3つ分くらいを残して切っています。尾をすこし残すことで肛門が完全に露出しないようにし、残った尾でハエなどの虫を払えます。また、尾を短くしすぎると尻の筋肉が発達しにくくなり、分娩時に支障をきたすという説もあります。
またこの牧場では雄羊は断尾しません。雌は分娩や交配時に尾が邪魔になりますが、雄には関係なく、また尿が排出されるのが腹のへそ辺りからなので雌と比べ尻まわりが汚れにくいからです。
雄の尾を残しておくと遠くからでも性別が見分けられます。

子羊の親(左:母、右:父)

今回3月22日に生まれた子羊は生後7日目にリングを付けて20日目に尾が脱落しました。たいてい脱落した直後に尾はカラスに持ち去られてしまいますが、今回はたまたま回収することができました。
上の写真は子羊の父母ですが尾の長さが全然違うのがわかると思います。

3月22日に子羊が生まれました

カラードミックス(父) × チェビオット/ロマノフ(母)、雌単子。
この牧場で生まれた羊(月齢13ヶ月)が母となり元気な雌羊を生みました。
出生時の体重は5.0kgでした。
毛質・毛色はチェビオットの特徴が強そうです。
若い雌の初産でしたが自力で分娩し子育ても上手で頼もしい限りです。
母子は分娩翌日から無事に他の群れと合流しています。

分娩翌日の様子です。